算命学10分レッスン(640日目の2)貴幼法その12
貴幼法
F子ちゃん
2005年5月12日生まれ
丙 辛 乙 玉堂星 天極星
申 巳 酉 鳳閣星 禄存星 司禄星
戊 庚 辛 天胡星 司禄星 天禄星
壬 丙
庚 戊 天中殺 辰巳
331822
この子の最大の特徴は、生月天中殺『巳』を持っていることです。
そのため、もちろん陰占の生月天中殺の特徴(傍からは目に見えない)と、陽占天中殺「司禄星」の特徴が現れます。
生月天中殺は、社会との関係が不自然になるという現象で現れますが、幼年期の社会との接点は学校だけですので、改善を要するほどの阻害要因とはなりません。
しかし、この子が自分を社会の現実と一線を隔したところに置く傾向があることは、覚えておきましょう。
この現象が、時として冷たいとか冷徹とかに見えますが、どんな物事にも冷静に見ているだけで、決して心が冷たいわけではありません。
踊るアホウに見るアホウの、『見るアホウ』の立場を取りやすいということです。
何かしたくても、自分から言い出しません。
人に無理やり勧められて、いやいややるというポーズをとるのです。
例えば、カラオケに行っても、本当は歌いたいのに自分から進んでマイクを取ることはしません。
無理やり勧めらたから歌う、というシチュエーションを大切にする面倒くさい性格です。
陽占天中殺は、現実の行動となって現れますので、少し注意が必要です。
この子は、陽占天中殺に当たる司禄星と、普通の司禄星がありますので、傍から見ると少々ややこしい現象に見えます。
司禄星は、蓄積のエネルギーですから、毎日毎日何かを少しずつ積み重ねて行くのですが、その積み重ねの結果が、自分の意図するものと違うものであることに、十年とか二十年経って判明するのですが、子供の頃には分かりません。
そのため、親としてはこの子の本当の特徴を見極め、正しい司禄星(北方司禄星)を生かして、正しい蓄積ができるように導いてあげる必要があります。
つまり、習い事などを一生懸命して技量を蓄積も、大きくなってみると、実はあまり好きでなかった、などということにならないようにしてあげるということです。
この子の伸ばすべき才能は、鳳閣星と貫索星ですから、これを元に判断してください。
初年期の十二大従星は、天極星です。
その意味は、子供の頃は身体があまり丈夫ではなく、周りの環境に影響されやすく何かにおいて不安な面が現れてしまいます。
人の意見に逆らわないので、素直な子と見られたり、要領の良い子と見られたりします。
親との間で運がチグハグになりますので、親のしつけが肝心です。
こう書きましたが、親の意見を一方的に押し付けろということではありません。
あくまでも、未熟な部分をしつけるということです。
これらを参考に、禄存星の貴幼法を加味しますと、親は、この子の存在を最大限認めながら、自然体で生活させ、伝統的な環境で知性を積み重ねさせることが良いでしょう。
家庭が、ご両親だけの核家族なら、長い歴史の伝統ある学校に通わせるとか、実家が何代も続いた伝統ある家系ならなるべく実家と接する機会を作るとかさせましょう。
次回は、2004年4月6日生まれの男の子です。
2015-07-27