算命学10分レッスン(質問へのお答え)

算命学10分レッスン(質問へのお答え)

 

ブログの読者から、下記のようなメールが寄せられました。

原則として、個人的な質問にはお答えしていないのですが、この方の疑問は多分一般の読者の方も、少なからず共有する悩みだと思われます。

質問を公表させていただく許可をいただきましたので、皆さんの勉強にもなればと考えましたので、ここに頂いたメールを公表し、私の考え方を回答として記載いたします。

メールでいただいたご質問

 

回答

又吉さんのことは、ニュースで知るばかりで、命式表をみたわけではありませんので、そのことをご承知の上、算命学を知るものがどのような思考をすれば良いのか、という参考にしてください。

私が算命学をする者として感じたことは、又吉さんのこれからの人生が、かなり難しくなったな。ということです。

人は、一生に一度は、自分の人生を題材に傑作な小説が書けると言われます。

もちろん、それが一般に認められるかどうかは、分かりません。

問題は、このタイミングで、彼にどんな力が働いたかです。

報道で知る限りでは、出版社の前面的なサポートがあり、構想から専属の編集者が付きっ切りで5年の歳月を費やしたということです。

その編集者の意図が何だったのかは、私の知るところではありませんが、異質な業界人の小説という話題作りで、一儲け企んだのではとの疑問が拭いされません。

彼には人よりも少しだけ優れた文才があったのかも知れませんが、まだまだ面白い読み物の域を出ていないので、一発だけで終わる可能性も大きいのです。

これからの彼が、どんな道を進んだら成功するのか分かりませんが、今回の受賞は、才能というよりは、別の力が働いたように感じます。

興味のある方は、彼の命式を見てみたら参考になると思います。

私が、この又吉さんに対して質問者方の方が抱かれている感想は、ごくごく一般て的なものですから、批判するのには当たりませんが、算命学を究めるためには、一般的な感覚の他に、算命学勉強者としての視点を持ってもらいたいと思います。

「人間万事塞翁が馬」という中国の諺にもあるように、立身出世とか社会的な地位とかを幸せと感じるなら、多くの人は幸せと無縁ということになってしまいます。

勲章を貰うとか、社長になるとか、有名になるとかは、長い人生の一面にすぎません。

ひと時の脚光は、幸せの入り口なのか、不幸の入り口なのか、判断がつかないのです。

人生は、気の遠くなるほど長いものですから、全体を通して悔いのない人生を送ることが、本当の幸せなのです。

命式に従い、余分な欲をもたないということです。

その意味で、又吉さんは、欲望の対象と欲望が満たされた甘美な世界を知ってしまったわけですから、人生が難しくなったということです。

東京オリンピックで銀メダルを取った円谷選手は、日本中の脚光を浴びたのち、自ら命を絶ちました。

なぜか?

ここを良く考えれば、自分の身内にはひと時の脚光などいらないと思うはずです。

そういう思想で、子供や孫を育ててください。

子供たちに愛情を持つことは、大変大切なことですが、厳しさを持ちながら子育てすることが難しい、とおっしゃっておられますが、厳しさとは何かということを考えてみてください。

まず、人として社会に通用するような人間に育てなければなりません。

その意味で、きちっと躾けることが大切です。

きちっと躾けることが愛情で、子供が嫌がるから、と躾を中途半端にすることは、親が自分を可愛がるからです。

嫌われたく無い。嫌がって泣き喚かれたら面倒くさい。などと、多くの場合は、親の自分本位な考えから来ています。

良く考えて見てください。

自分の子が、社会に出た時に、『まともに箸がもてなかったら』。

今は、箸もまともに持てない大人が増えています。

そのために、縁談を断られたり、就職できなかったり、などの不利益を被っています。

縁談を断った人の話しですが、本当の原因は言わなかったので、相手は知らないと思うと言っていました。

箸を持ち始めた頃、子供が泣いて嫌がっても、徹底して厳しく正しい箸の持ち方は教えるべきです。

躾には厳とした厳しさが必要です。

これは、算命学には直接関係ありませんが。

自分の子がどうしてこの日に生まれてきたのか、との疑問ですが、算命学には偶然という考え方はありません。

あなたが子供生んだのですが、それは生物学的、遺伝学的な現象で、生まれて来る日を選んだのは、本人だということです。

算命学の輪廻転生論(六親法)は、人の前世と未来の復活を魂レベルで説明しています。

魂は、不滅ですが、浄化されるものとの考えがあります。

人の現世に於ける苦悩は、肉体があるからに他なりません。

肉体を通して、魂は練磨され浄化されるのですが、現世を楽に生きた魂は、次の世で必ず苦難の道を歩むとも言われます。

話しが飛びましたが、一人の人間にとって、親は単なる環境因子に他なりません。

しかし、動物的な本能は、親が子育てを放棄しないように、情というものを用意しました。

これが、良いほうに働いたり、悪いほうに働いたりするのです。

情を活かすためにも、無情の学問である算命学を知る必要があるのです。

また、身の周りに起こることは、全て自分(命式)に原因がある、というのが算命学の考え方です。

つまり、あなたが生んだ子でも、その子に起こるすべてのことは、その子に原因があるのです。

なぜなら、自分で生まれる日を選んで、生まれて来たのだから。

以上。

くどくど書きましたが、私の言いたいことはご理解いただけましたでしょうか。

算命学を学ぶと、ご先祖の事、日々の暮らし方、など
今までの行き方をとても考えさせられます。

今、話題の芸人で直樹賞を受賞された又吉直樹さんは、
幼少期からつい最近までとても貧しい暮らしだったそうですね。
それでもコツコツとスポーツと読書だけは人の何倍も続けておられたとか。
今の脚光はそういった生き様があったからなのかなと感じます。

我が家の子供たちや孫は、
とりあえず衣食住に不自由しない生活です。
恵まれた環境の中で、ある程度の厳しさを持ちながら子育てをするということは
私たち親世代も含めて、なかなか難しいなと思うこの頃です。

倉田さまが算命学は非情の学問です、といわれるように
その的中率には驚くばかりです。
私は三人の子供に恵まれましたが、
なぜ、この日にわが子を産んだのだろうかと最近よく思います。
そういったことも算命学を学んでいくと答えを導きだしてくれますか?

2015-07-29