算命学10分レッスン(891日目)守護神法91

算命学10分レッスン(891日目)守護神法91

 

 

守護神法81

柱『己』の守護神が終わりましたので、日柱『庚』の生まれ月による守護神をみて行きます。

各論に入る前に、金質の概要を解説します。

秋の季節を陽とし、金質から生じる水質を陰とするため、金質は本質的には陰と分類します。

しかし、金質の秋は、粛殺(厳しい秋の気が草木を枯らすこと)の気として、陽の性質も兼ね備えています。

堅牢な金質は庚、あまり堅くない金質(柔金)は辛で、柔らかくても鋭さを持っています。

そのため、庚は堅さを剋す丁(炭火など)を喜び、辛は相性の良い癸を喜びます。

は強い火があると、柔らかくなり加工しやすくなるので、器になる要素があります。

は水と火があると宝石として輝く質があります。

ただし、これらの状況も適度な配合の場合であって、生まれた月によっては配合が偏り、自分自身を失ってしまうことがあります。

つまり、金質が冬の月に生まれた場合、おうおうにして水質が多すぎ、水の中に沈んでしまいますので、世の中に用無しの命式になってしまいます。

用月に関しては、土質が多い場合は、土の中に埋もれてしまいますので、同じように用無しの命式です。

月には陽気が巡って来ますので、金質の秋気は最も弱くなります。

また、草木が萌える季節ですから、粛殺の役割もありませんので、力が出せません。

また春の季節は、まだ寒気が残っていますので、それを取り除くために火質を用いますが、金質を剋す気にもなりますので、金質を生み出すため、および余分な火質を洩らすために土質を併用しないと金質は生きません。

季節が春の後半から夏に廻って来ますと、陽気が強くなりますので水質の湿り気と金質を生んで強める土質がありがたいということになります。

次回からは、日柱『庚』の各月に於ける守護神を論じて行きます。

2015-10-05