算命学10分レッスン(うつ病的な症状が現れる命式)その1
本日からアトランダムな日程で、うつ病的な現象が現れる命式を、読者の方からサンプル提供していただき勉強して行きます。
サンプルの方からは、うつ的な症状があるという情報のみで、原因は命式表から推測して行くという手法を取ります。
鑑定で書き落としたり、言葉が足らなかったりする部分がある場合は、サンプル提供者の方のみの質問が可能とさせていただきます。
その質問と答えが、学習に重要だと判断した場合には、ブログでの返答となりますが、個人的な事項であった場合には公開しません。
その点につきましては、ご了解願います。
うつ病的な症状の方の鑑定1
1967年9月21日生まれの女性
戊 己 丁 玉堂星 天堂星
子 酉 未 司禄星 調舒星 石門星
癸 辛 己 天報星 石門星 天極星
乙
丁
25 46 44 天中殺 午未
あなたがうつ病的な症状の原因は、命式表からは一目瞭然です。
他人(親を含めて)と上手にコミュニケーションが取れず、自分の真意を分かってもらえないために、軽い人間不信的な思考に陥っているのでは、と推測できます。
日柱の戊子は、自然界に例えますと、山の下に水が流れているという状況ですから、いつその山(自分自身)が崩れ去ってしまうかという不安感が拭えません。
つまり、本人が意識しているかしていないかに関わらず、心が不安定なのです。
戊子は、異常干支に分類されていますので、正常ではありません。
異常性は、言うことがコロコロ変わる、つまりその時の気分で物を言う人ということです。
これも本人には自覚はありません。
親との関係も、生年天中殺のため、しっくり行っていません。
この方の内面には、相反する思いが常に錯綜し、それを人に伝えようと試みるのでしょうが、調舒星の要素(11点)が大きいため、自分自身の表現に置き換えて発信しますので、なかなか難解で理解してもらえません。
その上、一つの事象に対するコメントも、自分の中では変化していないと思っているのですが、相手はその真意を測りかねるほど分かり難く、混乱してしまうのです。
それが度重なると、あまり本気で話しに乗ってくれなくなってしまいます。
そして、他人が自分を受け入れてくれていない、ということを感じるあなたは、人とのコミュニケーションを避けるように内面に入っていってしまっているのでしょう。
これを克服するためには、まず自分の特徴を正確に知ることが必要です。
以下、うつ症状に関係ありそうな命式表の特徴を列挙し、その上で改善策を提示します。
日柱:戊子の異常干支、言うことがコロコロ変わる。
お天気屋
人の財産をそっくり貰うことがある。
孤独な環境に置かれて、順調な人生を歩む。
一般的で平凡な環境では、肉体が虚弱となる。
天才と狂人の面が、自分の中に表裏一体で存在する。
子未の害:日柱と年柱に子未の害があります。
見かけは正常な人ですが、本人が異常なエネルギーを持つ。
異常なエネルギーとは、強すぎるこだわり、とか強すぎる執着などのことです。
戊子はの異常性は、西方(支主体)と中央(干主体)に分類。
思考の特徴:自己中心的で独占欲が強い。
人・物全てを自己の側に集めたいという想念を持っている。
行動の特徴:常に闘争的(アグレッシブ)で、目的をもって動いている時は輝いている。
無意識のうちに動乱期に合ったような行動をする。
生年天中殺
陽作用:精神的な次元を高める。
陰作用:現実に苦難が生じる(今のあなた)
成人するまで親の運気が低下。
若くして親と別れる確率が高い。(別居・死別・両親の離婚など)
宇宙盤:現実的な領域第2領域と第3領域に分布。
陽占には、七殺が4つある。
石門星と司禄星。玉堂星と調舒星、司禄星と石門星、牽牛星と石門星。
これらは、現実の苦しみを増幅させ、感情のコントロールを難しくしています。
局法
幸運局に2つ入局
八寿局:龍高星が無い場合は、長寿になります。
あなたの場合は、龍高星がありませんので、長寿ですから長いスパンで人生設計を考えなければなりません。
三麗局
精神世界に憧れる。
(宇宙盤の行動領域と矛盾しています)
金持ちの要素を持つ。
(人の財産をそっくりもらうかも)
凶運局に1つ入局
推逆局(内面で、激しい精神性の激突がある)
理屈は理解できるが、感情に支配され逆上することがある。
結構激しい気性の持ち主。
中心星が 調舒星で極星が司禄星。
(両極端の性質を持った星)
以上があなたの命式から読み取れるうつ的症状、の原因となる要素です。
あなたには受け入れ難い鑑定結果もあるかと思いますが、算命学は無情の学問ということで、良いことも悪いこともしっかり受け入れてください。
『これが、あなたなのです』
そうしないと、改善策を講じることが難しくなります。
改善策
命式表にこれだけ生き難さを示す要素が出ています。
良くここまで頑張って普通に生きて来られた、と賞賛に値します。
これは、嫌味ではありません。
算命学の研究をする私の素直な感想です。
さて、このうつ的な状況からどうやって抜け出すか。
なぜ、あなたがうつ的になっているかの原因の推測は、冒頭に述べました。
人間は社会の中で生きていかなければならず、社会との接点を上手にやって行くことが生きやすいのですが、あなたは普通の常識的な生き方で、そうすることは難しいと考え、開き直りましょう。
あなたはあなたなりに、周りの人とのコミュニケーションを取ることに腐心してきたはずですが、調舒星のおかげと戊子の影響で、口でのコミュニケーションは、何を言っているのか相手に分かってもらえない、あるいは自分でも何が言いたかったかわからなくなってしまうことがあります。
言葉による会話では正確なコミュニケーションが成立しない、つまり、正確に自分をわかってもらえないと自覚しましょう。
しかし、あなたの心の中に繊細な思いが、葛藤を伴いながら息づいています。
この思いは、芸術的で複雑なため、口述では表現でjきません。
そこで、自分を表現する手段として、考えを文章化することをお勧めします。
文章は、思いついたことを自分なりの表現で書くのですが、人に示す前に推稿し手直しが出来ます。
メールも同じように、大切な話(何かの意見を求められた場合)にはすぐ返信するのではなく、必ず一拍おきましょう。
文章は、直接の会話よりは、冷静な態度で臨めます。
無用な感情的対立が、避けられるということです。
また、大切なことは、うつ的な症状を呈している背景には、あなた自身の環境(周りの人間関係)との関わり方が良くない、という自覚をもってください。
その上で、自分らしく振る舞えば、あなたの社交性と堅実性、それに芸術的なセンスは受け入れられます。
しかし、受け入れらるのも相手次第、受け入れられないのも相手次第と割り切って、人に気にいられる為に特別なことはしないことです。
中年期の天極星は、そういった星です。
最後にもう一つ。
石門星と司禄星の七殺は、女性なら家庭に納まっていられないということを示しています。
しかし、西方にある司禄星は、主婦の星といわれるくらい家庭的な性情をもった星です。
あなたのうつ的悩みの原因が、家庭と仕事の両立についてのものだったら、解決方法はまた違ってきますので、その時はメールください。(現在は受け付けておりません)
2015-11-09
創喜