算命学10分レッスン(うつ的症状の算命学的見地)その4

算命学10分レッスン(うつ的症状の算命学的見地)その4

 

 

うつ症状と算命学命式の関係(その4)

1975124日生まれの女性

 丁 甲       禄存星 天馳星

 丑 寅   玉堂星 玉堂星 禄存星

 己 甲   天恍星 牽牛星 天庫星

 辛 丙

  癸 戊   天中殺 戌亥

7  14 51

この方がうつ的な状況になったのは3・4年前、大運が4旬目(癸酉)に入った前後だと思われます。

占命式的に言いますと、日支と月支が丑午の害、日支と年支が午寅の半会となっていて、融合条件と分離条件が共存しています。

これだけでもコントロールがかなり難しいのですが、日干支の庚午がそれを助長してしまっています。

午を自然界の状況として捉えますと、大きな火の上に金属の塊りが乗っている形です。

つまり、鉄鉱石の中の金質がどろどろに溶けて、炉から出たばかりの状態と考えられます。

鉄は柔らかいうちに打て、というようにこの瞬間を捉えて整形し鍛えなければなりません。

鍛え方が足りない場合は、のちのち運勢が下降してしまいます。

結婚されているかどうかは分かりませんが、あまり異性運が良くないのと、短命に終わる恐れがありますので、そこが基本な不安要素となっている可能性があります。

から火で炙られ、苦しいなりに自分は頑張っているのに、頑張っていることが報われていない(丑午の害)、こんな気持ちがあります。

子供の頃、両親が揃っていて普通の子供とおなじように、ある程度の過保護気味育てられていれば、大人になって運は伸びませんので、今からでも自分を鍛え直す必要があります。

そして、この方にも、他のうつ的症状を持つ方々と同様に十大主星の七殺が6組あります。

28元から算出される十大主星も含めると、

貫索星と禄存星、石門星と牽牛星、 調舒星と牽牛星、調舒星と玉堂星、車キ星と貫索星、

禄存星と龍高星 以上の6組。

その上に、凶運に分類される局が2つ出ています。

財局:中心星が玉堂星、人体星図の縦線に土質(禄存星)との激突がある。

この局の所有者に出る現象

お金に固執するあまり、本来の理性を捨て品性を落としてしまいます。

お金持ちになると人格が変わる人です。

また、自分の子供に教育を強制する人です。

叉財局:中心星が玉堂星、人体星図の横線に土質(禄存星)との激突がある。

この局の所有者に出る現象

お金儲けにいちいち理屈をつけ、お金と知性の両方を得ようとするひと。

宇宙盤は第一領域と第三領域で、精神的な領域にしかありませんので、現実に弱く、お金儲けは出来ません。

さらに、輝かせなければならない星は、28元に隠されている調舒星と禄存星ですから、中心星の玉堂星との相性が良くありません。

現実世界の常識的な幸福な生き方の定義、お金もそこそこあって、良い伴侶と子供に恵まれ、人の役にもたって自分らしく生きられる、という環境からはほど遠いところにいるのですが、前記のような人生を目的にした場合、自分の現在(実際の現実)と自分の思考する自分の有り方にギャップがありすぎ、その戸惑いがうつ的な状況をあなたにもたらしているのです。

うつからの脱出。

うつから脱出するために、あなたがまず意識を変えなければならないことは、人や物(特にお金)に必要以上に頼らないということです。

はあなたの思うようには動いてくれないし、お金は手に入れようとしても簡単には手に入れられません。

そして、大運では46才から年柱が天中殺範囲に、56才からは月柱が天中殺に入りますが、子供の頃から環境(後天運)はあなたに試練ばかりを強いてきていますので、耐えられる免疫はお持ちです。

初旬が子午の対冲、2旬目からが大運天中殺でしかも異常干支、4旬目は三合会局火局、

そして、今の5旬目は、調舒星であり天将星なので、七殺がきつい時期でもありちょっとしたことで、ものすごく腹を立てるようなことも起こります。

しかし、幸いなことに、あなたの老年期(55才以降)には天恍星が出ていますので、みんなの注目を浴びて人気者になります。

晩年期になればうつ状態も自然に解消されるでしょうが、後15年もうつを抱えている訳にはいきませんので、うつを克服するための方法を幾つか提案します。

あなたの環境が分かりませんので、一般的な算命学の見解ですから、疑問があればご質問ください。

さて、あなたの命式からすると、ほっておくと短命になってしまいます。

の火が強すぎるのです。

そのため、壬のエネルギーが必要なのですが、もし結婚されていてご主人が壬の方だったら問題ありません。

しかし、ご主人が壬あるいは水多の人でなかったり、独身であったりした場合には、どこからか壬のエネルギーを持ってこなければなりません。

同居している方の日柱が壬の方がいれば、それでも少しは救われます。

とに角、水と接するようにしてください。

プールに行くとか、河辺あるいは海辺に住むとか、

また、親兄弟子供とも、縁の薄い人生ですから、その覚悟も必要です。

歓迎出来ない命式の現象を克服するために、禄存星と凶運局それに天庫星(ねばり強い)を活かして、女性とお金の研究をし、発表するのもあなたらしい生き方ではあります。

いずれにしろ、「うつ」なるということは、社会、旦那、子供、親、友だち、仕事などが自分の思い通りに行かなくて、その原因を自分に求めたり、他人に求めたりして、解決策を見出せなくなり、結果、関わりになることを避けるという現象ですが、周りを避けるということが、あなたにとって不本意なために起こる心の中の葛藤がうつ症状だと思います。

周りの他人のために、自分の人生を犠牲にしない! という強い心を持ちましょう。

 

2015-11-19

創喜