算命学10分レッスン(938日目)守護神法118

算命学10分レッスン(938日目)守護神法118

 

亥月(11月)生まれの癸

亥月は冬の始まりで、28元の本元が壬ですから、北方の気に支配され、寒さが増してくる時期となります。

寒さを和らげる(調候)の必用性から、丙を守護神とします。

しかし、丙を守護神とすると、他の守護神との関係で矛盾が生じますので、慎重な判断が必用です。

支に木局(寅・卯・辰または亥・卯・未)が形成されると、水質(癸)は木質に大量に気を洩らしてしまいますので、水質が旺盛なのに癸自身が弱まってしまうという現象が起きてしまいます。

そこで、水源としてあるいは木質を剋すために庚・辛が必用です。

この用い方は、守護神としてではなく、癸が剋されて病を発症することに対応した薬としての用法です。

そして、丙と庚・辛が並んで天干にでると、庚は剋され、辛は干合して水質に変化し守護神と薬の役割の両方を失います。

庚と辛が両方とも天干に出た場合、後天運で丁が廻ってきた時に運が上昇します。

丁が天干にあり、支が木局を形成する場合は、木質が勢力を増し火質を生じるため、庚や辛の金質を剋し水質を生じさせないため、癸は孤立無援の形となります。

丁が天干に無く、支が木局を形成する場合は、官吏の道以外の生き方で重要な地位に就きます。

丁が無く支が木局の場合は、病を発症しても薬が無いのと同じですが、後天運が西方に廻る時に薬を得ることとなります。

壬子があって戊が無い場合は、「冬水旺洋」と言い、一生涯波乱に満ちた人生です。

戊が天干に出るか己が天干に出て、戊が28元にあれば、清く清廉な人格者として富を得ます。

命式中に火質が多く身弱の場合は、財産は沢山あるもののその恩恵にあずかれません。

金質が多い場合は病身となりますので、丁が救いとなります。

火質が無い場合は、水質が強くなりすぎて何も頼る必要がないため、孤独で貧しく悟りの道に入るしかありません。

まとめ

亥月生まれの癸の守護神は

1、庚 2、丁 3、戊 4 壬 です。

丙を用いる時は、周りとの関係性をよく考察すること。

 

2015-12-16

創喜