算命学10分レッスン(940日目)守護神法120

算命学10分レッスン(940日目)守護神法120

丑月(1月)生まれの癸(日柱9

丑月は冬から春へと季節が変わる土用ですが、気としては極寒で厚い氷が万物を厳しく地の中に閉じ込め、心地よい平穏な気(舒泰)が全くない時期です。

そのため、亥月・子月同様かそれ以上に、太陽としての丙の暖照を得て地気を解凍することを急ぎます。

丙が2つ天干に出て、支の28元に壬が多く出る場合、あるいは大運で壬に干合する丁が無い場合、水質に助けられ太陽の恵みにを受け、富と名誉名声は最上のものとなります。

丙と壬が1つづつ天干に出る場合は、貢物を出すことによって官製の学問所の学生になる身分、あるいは丙があって壬が無い場合は、高級官吏試験(科挙)の受験資格を得た者でしかなく、まだ中央の立身出世コースには乗れません。

壬があって丙が無い場合、また戊が天干に出る場合は、その他大勢厳しい社会に翻弄される人生です。

最も望ましいのは、丙が天干に出て、28元に子(丙)があることです。

これは2つの丙が天干にある場合と同じです。

これに丁が天干に出て、壬と干合し木質に変化することは最も嫌いますから、丁は忌神となります。

丙が天干に出て、支に子・丑があり、癸が1つ天干に出る場合は、雲や霧が掛かりそれに根がある(子・丑の28元には癸がある)ことで、太陽(丙)の光を遮り、寒気や凍った土を溶かすことができません。

これを「雲霧有根遮敵陽光」と言います。

また、丙と辛が干合しても、丙の役割は失われます。

もしも丙と辛が並んで天干に出る場合、丁を役立てることで辛を剋し、丙と辛の干合を防ぎます。

丑月の場合、丁の火質では弱いため解凍することができませんので、あくまでも丙を用いて解凍します。

支に午があって丁が天干に出た場合、他の柱の天干に己が出れば、寒く暗い雪模様の夜に、明るい灯が点る様子(雪夜燈光)として立身出世は間違いなく、良い星回りとしますが、丁が無い場合は、貧しく孤独な人生となります。

しかし、この場合の命式は、特殊な世界で伸びる人として、普通の常識的な判断はできません。

支が水局(申・子・辰または亥・子・丑)を形成し、戊・己があっても丙が無ければ、一生苦労する人生です。

火局(寅・午・戌または巳・午・未)を形成し、庚と壬が無い場合は妻や子が無く、2つの金質で水質が1つ天干に出れば、住むところと着る物には恵まれます。

支が金局を形成し丙が天干に出れば、立身出世はできなくとも、ある程度の成功は収められます。

丙が28元にある場合は、学問が優秀で才能に恵まれていても、世に出ることはできません。

支が木局(亥・卯・未または寅・卯・辰)なら、水質(癸)を洩らしますので、水質を生じる金質が無ければ癸は病身となります。

金質があれば、書物を学んで得る力があまりなくても、家を興し立派に成功できますが、やはり丙を役立たせることが必用です。

まとめ

丑月生まれの癸の守護神は

1、丙 2、丁 です。

 

2015-12-18

創喜