算命学10分レッスン(946日目)困りごと相談6
創喜先生はじめまして。
いつも興味深くブログを拝見しています。
ブログで告知されていた公表鑑定をお願いしたくメールさせていただきました。
生年月日:1985年1月12日 女性
悩み
東北の田舎に父方の先祖代々の家田畑山林があります。
祖父母も亡くなり、父が土地の管理をしていましたが、その父も病気により先が長くない(余命半年と言われています)ことがわかりました。
私は生まれてから都会育ちで農業の経験もありませんが、この機会にこの土地を引継ぎ、農業を中心とした自給自足をめざす生活をしてみたいと思っています。
私には弟が一人いますが、弟は他県でサラリーマンをしているので土地の管理は物理的に無理で、やる気もありません。
父母は長男が家を継ぐべきという考えで、父が亡くなった後、土地の名義は弟=長男にするつもりです。
私が土地を使用することに関しては父母弟共に賛成しており、私は土地が自由に使えるなら名義が弟でも問題ないと思っています。
名義はどうあれ私が実質先祖の家土地を継ぐ形になりますが、命式的に家を継ぐことは私に向いているでしょうか?
念のため弟の生年月日も記載します:1987年12月28日
よろしくお願いします。
下記の命式表は、こちらの手違いで1985年12月23日のものです。
相談者の方の生年と弟さんの月日を混在させてしまっています。
ただし、鑑定の結果は命式表に基づいていますので、教材としての参考にはなりますので、このまま掲載しておきます。
ご本人には、正しい命式に基づいた鑑定結果をメールにてお知らせする予定です。
辛 戊 乙 禄存星 天印星
丑 子 丑 龍高星 鳳閣星 龍高星
己 癸 己 天印星 玉堂星 天貴星
辛 辛
癸 癸 天中殺 辰巳
38 25 2
相談内容からしますと、家を継ぐ継がないという話のようですから、天中殺が密接に関係してきます。
この方の天中殺は戌亥ですから、2代目3代目運と家を継ぐように見えますが、家系の流れから飛び出してしまいますので、初代運(子丑)と同じような現象になります。
家系の定位置の月柱から、日柱と年柱が支合になっており、陽占は北方禄存星に中央鳳閣星が相生関係になっているので、身内の中のこの方は、相当生きやすい人生となっています。
家族の関係はすこぶる良好ですが、この方が後を継ぐというエネルギーではありません。
しかし、陽占中心星が鳳閣星ですから、自然と共に歩むのはぴったりです。
そして、東方と西方の星が龍高星ですから、改革的(工夫する)な農業をすることになるでしょうが、推逆局と円推局に入局していますので、理性的な判断はするのですが、処理が短絡的な手法になりやすいのです。
少々感情に支配されてしまいやすい性格でもあります。
これが、将来に問題を起こす種になるかもしれません。
火と水の激突ですから、土質を通関支とすることが改善策です。
家系の後を継ぐ弟さんは、農業を継ぐつもりは無いとのことですが、天中殺は寅卯なので2代目3代目運。
算命学的にも後を継ぐ命式です。
結論
実質的にあなたが後を継ぐ、という考え方をしているようですが、算命学的に考えますと、それは間違いです。
弟さんが名義にする土地は、弟さんが後を継いだことになりますので、それをある程度の地代(固定資産税程度)を払って借りるという契約を交わせば、エネルギー的には何も問題がありません。
あるいは、弟さんから正式に管理を委託される、とかの形をとることも一計です。
それよりも辛丑は、結婚すると運が下がるという業がありますので、もしご主人がいるとしたなら、計画を実行する前に、ご主人との関係をはっきりさせておくことが重要です。
戌亥天中殺の人が、直接家系を継ぐことは問題ありますが、寅卯天中殺(弟)を通して間接的に家系と関わることは、何も問題が無いということになります。
しかし、人間ですから、将来弟さんとの関係が崩れないとも限りませんので、その意味で水臭いようですが、約束事を文書にして公証人役場に届けておくことなど、もめ事が起きないような工夫をして、新しい人生に取り組んでください。
また、土地の名義についてだけの相談でしたが、この方にも弟さんと同じ相続権がありますので、それとの兼ね合いなどの問題も出てくると思います。
いずれにしろ、お父さんが亡くなられた後の話しですから、相続の中心はお母さんです。
2015-12-29
創喜