算命学10分レッスン(951日目の2)困りごと相談11

算命学10分レッスン(951日目の2)困りごと相談11

まず、この方が戸惑っている原因は、石門星が陽占天中殺だということです。

石門星は中心星と南方星ですが、生月天中殺から生まれる南方の星が不自然融合であり、中心星と大きな葛藤を起こしています。

石門星天中殺は、一言でいえば、自分の意に沿わない仲間(集団)を作り出してしまいますので、自分が作った集団であるにも関わらず、この方の苦悩の元となります。

元々、価値観の違う人たちを集めてしまうという陽占石門星天中殺なので、今起こっている現象は当たり前に起こるべくして起こったごたごたです。

また、このNPOに妹や弟さんも参加しているとすれば、そこに大きな問題が発生し、生涯恨みを持つような事態になりかねません。

これは、破から出る人物のことですが、NPOの関係者というよりは、既に妹さんとそのような関係になってしまっているようです。

そして、この方の十二大従星は、幼年期が天庫星、中年期が天堂星ですから、何とか人と付き合ってこられたのでしょうが、老年期に入って天南星になりましたので、自分の現実力量が大きくなりました。

そのため、知らず知らずのうちに、お願いや提案が命令や決定というニュアンスで仲間に聞こえているようです。

それは、納音でも裏付けられています。

この方の納音の意味は、外に向けた人間性と、内に向けた人間性が他人から見ると全然違ってみえる、というものです。

つまり、自分の意図しない自分が他人の中にいるということです。

そして、この方が自分は石門星だと思い込んでいることも、誤った選択をされた一因です。

確かにこの方は中心星が石門星ですが、それは天中殺に会っていますので、石門星的な生き方をするとちぐはぐになってしまいます。

この方の本当に輝かせなければならない星は、極星の調舒星なのです。

そして、子丑天中殺は初代運、貫索星は調舒星と同じ8点ですから、一人で頑固に何か、人々の平和に帰するような事項を発信するようにした方が良いのです。

つまり、あくまでも自分を中心に、自分の思いを発信することが大切で、仲間という対等な付き合いはしないことです。

妹さんとの遺産問題についてもですが、天堂星の時期は終わりましたので、冷静に話し合うことは難しい局面に入ったと考えられます。

揉めている内容は分かりませんが、身内のトラブルは所詮感情のぶつかり合いになってしまいますので、どうしても建設的なことにはなりません。

それに、この方は子丑天中殺(初代運)です。

弁護士などの第三者を入れて、淡々と法律に則り問題処理をしたらいかがでしょうか。

(もし弁護士のつてがないようでしたら、私の知人に弁護士がおりますので、紹介しますよ。)

一度だけしかない無い人生です。

欲の深い人の濁心に引き込まれ、自分の人生のある期間を無駄にしないでください。

62才の大運からの十二大従星は、命式表の天南星とは裏腹に力量不足になりますので、自分を中心に考えて人の力を上手に使うことが必用です。

そして、この方の宇宙盤は、結果の分析が得意で、それを踏まえて計画を立てることが上手です。

しかし、残念なことに、その計画を現実的なものとして自ら実行するのは、不得手です。

仕事で言えば、経営コンサルタント的な仕事です。

とにかく、過去数年は人生のエネルギーが下り坂でしたが、この大運期間の残りは、エネルギー的にも充実してきますので、他人との深い繋がりはなるべく避けて、命式表の中にある生き難い人生から脱却してください。

今年から来年にかけて、あなたをよく理解してくれる人が現れます。

もし、結婚されているようでしたら、ご主人がその人かもしれませんが、そうでないかも知れません。

大切なことは、石門星の呪縛から抜け出て、調舒星+貫索星的な生き方にシフトチェンジすることです。

参考までに、十大主星の二連変化(貫索星+調舒星)に触れておきます。

・調舒星は、陰の伝達本能です。

水生木の相生関係で、貫索星~生じられますから、貫索星にとっては洩気となりますが、陰陽の和があります。

貫索星の孤独な守りが支えとなって、孤独の星を生じているため、個を強く保ち、単独行動を得意とし、集団に入りにくくなります。

反発反抗の精神と、独立自主の気質が強くでますので、人生が単独行動になりやすく、体制に逆らって進みます。

龍高星・玉堂星があると水剋火で調舒星の力を弱めますが、水生木と貫索星の質を強めますので、更に孤独の意味合いが強くなります。

そのため、孤独な研究者、在野の学者、個人的な精神探究者となります。

このように見てきますと、この方は算命学を勉強され、人々が間違った方向に進むまないように導く、精神的な支えとなる存在として老後を過ごされるのが良いのでは、と思われます。

なによりも、分離条件だらけの命式を身をもって体験されて来た(いる)という経験が強みになります。

 

2016-01-12

創喜