算命学10分レッスン(980日目)五行の色分類

算命学10分レッスン(980日目)五行の色分類

今日は算命学の色の分類についてお話しします。

色が分類された理論を語るには、本来は季節の分類から説明しなければなりませんが、相当長くなりますので、それはまたの機会に、と言うことにして、五行の色がなぜ決められたのか、という理屈をお話しします。

自然には色彩があることは皆さん周知のことだと思います。

そして、その色彩は季節によって違いがあることに注目してください。

なぜ季節によって色のイメージが違うのか、それはその季節の主役に着目してみると良く分かります。

春は野山の木々草草が芽吹き、季節の主役となりますますので、色の印象は青緑色です。

このため、春の色を『青色』としました。

夏の主役は太陽です。

太陽のイメージは火、火の色は赤ですから、夏の色は『赤色』としました。

秋は樹木も草草も枯れる季節で、一年間に身に付けたものを自然界が洗い流す季節としました。

つまり、自然界が無に還る時ですから、色は無色の『白色』に決めました。

これまで挙げた3つの季節は、天上界も地上世界も和合しており、ほぼ同じ状況ですが、冬は少し様相が違います。

算命学では、「天気上昇、地気下降」と言う気象現象が出現します。

空には雲が低く垂れこめ、その雲の上は明るいカラッとした青空が広がっているのですが、雲の下の地上は、雨や雪、吹雪・霜などに見舞われ厳しく閉じられた世界となります。

天と地の状態が全く違う季節、それが冬なのですが、それを算命学では「明無くして彩無し」と言っています。

「明無くして彩無し」は、彩が無いのですから、色ではない『黒』を当てるということになります。

これで季節の色が4色決まりましたが、白と黒は現代の色彩学から厳密に言いますと、色ではありませんが、算命学を勉強される皆さんは、一応白も黒も色と考えておきましょう。

このように季節感を基に決められた色が、方向の五行などに活用されるようになったのです。

また、4季節に入らない中央という概念は、人が生活する場所、つまり、立脚する場所なので足元を支える土の色(中国の黄土)の『黄色』が当てられました。

そして、この中央という概念は、4季節の巡りの中で、各季節の変わり目を土用(丑・辰・未・戌)として、季節の踊り場的な役割を果たしています。

五行の四方分類では四方の交わる中央が黄色ですが、季節や時間の循環では交わる処はありませんので、季節の変わり目を土用と決めたのです。

 

2016-03-02

創喜