算命学10分レッスン(1004日目)

算命学10分レッスン(1004日目)

 

1004日目(天中殺理論その3)

昨日は天中殺は、自分自身の器の上限も下限もなくなる時間範囲、と書きましたが、まだ理解ができていない方もいるようです。

自分の器とは、自分の力量の範囲ということです。

私はいつも宇宙船の中の宇宙飛行士に例えるのですが、宇宙船という枠組みの中で、無重力の空間を浮いて漂っている時には、宇宙船の外に飛び出ることはなく安全です。

しかし、宇宙船の外で作業する時には、必ず命綱を着けなければなりません。

そうでないと、ほんのちょっと押しただけで、自分は宇宙船から離れ、宇宙の彼方に飛んで行ってしまい二度と戻ってこられなくなってしまいます。

宇宙船の中でふらふらと浮いている状態が、普段の我々の人生ですが、宇宙船の外に出た状態が天中殺の時期だと考えると分かりやすいと思います。

こう考えると、天中殺時期に何かを始めるということは、宇宙船の外に出て作業をするようなものですから、普段は何でもない行動が、自分の思いもよらない結果を生んでしまうのです。

そして、この天中殺時間範囲は、われわれが生きている以上避けられません。

120年のうち20年間(大運天中殺)、12年のうち2年間(年運天中殺)、12か月のうち2か月間(月運天中殺)、12日のうち2日間、という周期で誰にも回ってきます。

人生行程の休憩期間という人もいますが、とにかく自分という空間が虚の空間に置かれている時間範囲なのです。

このように誰にも避けられない天中殺期間ですから、恐れおののいて怖がってばかりいても何の解決にもなりません。

しっかりと天中殺の構造理論を把握し、人生を踏み外さないようにしましょう。

天中殺時期にやっても良いこと。

・仏事・先祖供養に関すること。

・奉仕活動(お金をもらってはいけない)。

・すべての物事に対して、受動的に過ごすこと。

ここで、何が受動的で何が能動的かという疑問が生じます。

この時期に、会社を興したり、新しい事業を始めたりすることは、能動的であるので控えるほうが良いのは分かります。

しかし、転勤を命じられ、引っ越しをしなければならない場合、天中殺なので引っ越しは駄目、といって転勤を拒否することが正しいかどうかです。

普通、天中殺の時期の引っ越しは良くない、と言われていますが、それは一面的な見方で算命学の思考ではありません。

引っ越しが駄目だからと転勤を拒否することは、受け身ではなく積極的、能動的な行動と考えますので、こういったケースの引っ越しはOKというよりは、受け身という観点から考えれば、転勤という会社の命令を受け入れなければならないということです。

つまり、意志を持って拒否することは、積極的な行動と考えなければならないのです。

また、天中殺期間中の結婚など、おめでたいことは問題ないとされていますが、天中殺の結婚は、生まれてくる子が生月天中殺所有者になる可能性があります。

さて問題は、天中殺を知らずに起業をしたり、新規事業をしたりした場合、天中殺が明けたあたりから運が大きく落ち込みやすいので、改善策を講じる必要があります。

そんな方は、算命学を正しく理解している方の指導を受けられることをお勧めします。

2016-04-07

創喜