算命学10分レッスン(1005日目)天中殺論その4

算命学10分レッスン(1005日目)天中殺論その4

この世の中には、種々多様な生きているものがいます。

生きているものとは、動的な活動と静的な休止が、常に交互に織りなされて構成されているものです。

命の無い物、死滅したものには、動的な活動もありませんので、相対的な静的な休止もなく、陰も陽もありません。

人間には、感情とは別に自然界から生き物に与えられた、本能というものがあります。

この本能は、陽占五行論の十大主星で詳しく論じますが、現世に生きる人間は、自分自身のエネルギーを静的な状態と動的な状態の二つの動きで、現実世界に働きかけています。

この本能は、陰占命式表で算出された宇宙エネルギー(自然の法則のエネルギー)に基づいていますから、現実に行動として反映されるためには、陰占日干(その人の空間=肉体)を通らなければなりません。

(蛇足ですが、算命学では日干を極微界、現世への再現を極大界斗いいます。)

自身のエネルギーが日干を通して、現実世界に再現されるということは、再現される状態にも静的なものと動的な物が常に接点を持って存在しているということです。

それは、人間が呼吸する様に例えられますが、息を吸い(静)息を吐く(動)として、運命にもこの状態があるということです。

私たち人間は、常にエネルギーを現実世界に発揮して生きていますが、その状態を詳細に観察してみると、活動している時と静止している時があることが分かります。

算命学では、運命が静止している状態を陰転、活動している状態を陽転としています。

陽転状態

陰占のエネルギーが、肉体を通して社会に向かって発揮されていること。

能動的な状態。

陰転状態

陽転とは逆向きにエネルギーが発揮されていること。

つまり、外界から内(肉体)向きのエネルギーが発揮されていること。

受動的な状態。

そして、陽転にも陰転にもいろいろな状態があります。

陽転論

・有無頭法

・善神法

・回転法

・守護神法

陰転論

・忌神法

・天中殺法

・地中殺法

・人中殺法

上記のような理論の内、受動的な陰転の部分である天中殺理論が人生に大きく影響しますので、算命学では天中殺理論を主に説いているのです。

次回からは、更に天中殺理論を掘り下げて行きます。

2016-04-08

創喜