算命学10分レッスン(1008日目)天中殺論その7

算命学10分レッスン(1008日目)天中殺論その7

時間と空間を融合させた60干支は、12分割された時間が5回回転しています。

1回目の回転を1旬と呼び、甲子から始まって乙亥までとなり、これを木旬と呼びます。

60干支の1旬目は木旬ということですが、この呼び方は実占ではあまりつかいませんので、知識として覚えておく程度で構いません。

ここで12支と10干を組み合わせて、木旬の12干支を作ってみます。

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 甲 乙

子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥

よく見てみますと、実際の重なりは癸酉までで完了しており、戌と亥に重なっているのは重複する甲と乙です。

空間は最大であり最小でありますので、戌と亥の上にあるのは最小に空間範囲(自身の肉体)だけであり、最大の時間範囲(人を取り巻く宇宙空間)が無い状態となっていると考えます。

なぜなら現世において、時間だけ流れて空間が全く無いということはあり得ず、その時間は肉体という空間だけが存在する不自然な融合になっていると考えられるからです。

そのため、木旬の『戌亥』時間範囲は、時間があっても空間が無い『天中殺の区間』と判定し、干支番号1番から10番までを「戌亥天中殺のグループ」としました。

このように天中殺が発見され理論化されたのですが、少々分かりにくい部分があります。

なぜ戌亥天中殺が、干支番号1番から12番までではないのか、ということです。

それは天中殺理論が、時間はあっても空間が無い時間範囲と、空間を中心に考えられているからです。

当然、人間の肉体(身体)は、空間(宇宙)を皮膚で区切って占有しているだけですから、生きている以上最小限の空間は存在していなければなりません。

そのため、空間を主役に考えて行かなければ意味が無いので、空間の10干が単位となるのです。

以下、2旬以降の天中殺構造を記しておきます。

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸

戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉

2旬(干支番号11番~20番)申酉天中殺

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸

申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未

3旬(干支番号21番~30番)午未天中殺

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸

午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳

4旬(干支番号31番~40番)辰巳天中殺

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸

寅 卯 辰 巳 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯

5旬(干支番号41番~50番)寅卯天中殺

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸

寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑

6旬(干支番号51番~60番)子丑天中殺

次回は、天中殺時間範囲に起こる現象について、です。

2016-04-13

創喜