算命学10分レッスン(うつ症状の鑑定2-2)
2-2
相談者の方のストレスは、28元も含めて、七殺が7つも命式にあることと、生殺局に入局していることだと考えられます。
生殺局とは、自分の力量が周りの環境によって変化させられてしまい、ちょっとしたことで他人への評価や気持ちが変わってしまいやすい人という意味を持ちます。
また、本当の力量を発揮できず、力量が半減してしまいます。
その上に、心と行動のちぐはぐさなどから、大きな葛藤を生む七殺を7つも抱えていては、ストレスの無い方が異常です。
本当に良く耐えていますね。
更に、日柱と月柱が天剋地冲、月柱と年柱が刑、日柱と年柱が破と全て分離条件です。
天剋地冲を命式に持つ人は、破運から人生が始まると言います。
この意味は、身内あるいは友人など、身近な人の運を取って自分の人生が始まるので、成功するとエネルギーの消耗が大きくなります。
相談者は、水剋火ですから、本来なら子供の運を犠牲にして人生が始まるのですが、多分、結婚をされていないようなので子供もいないと考えます。
そう考えると、誰も犠牲にしていないので、本当の人生がまだ始まっていないとうことで、大きなストレスの要因になっています。
しかし、辰と丑の破は天干が壬と乙ですから、調舒星が算出されますので、生涯恨むような女の子がいるのではと考えられます。
女の子ですから、目下の女性という意味で、学校の下級生、会社の後輩などに心当たりがあれば、その女性がストレスの大きな原因になっている可能性があります。
爪を噛む癖は20年以上前とありますから、小学生か中学生のときに、いじめにあったか何かトラブってそのトラウマがあるのかもしれません。
幼年期の育てられ方を貴幼法と環境対星でみてみますと、現代の一般的な子育て環境からすると、相談者の育てられ方は合っていなかった可能性あるとが推測されます。
なぜなら、北方の調舒星は誰からも優しい言葉をかけられず、反発反抗をして人を憎み恨む家庭環境が良いからです。
今時、普通に育てばそのような家庭は少ないはずです。
また、車騎星も、内側の人間関係と外側に対する人間関係が180度違う星です。
この2つの星は、育つ時期の環境をかなり難しいものにしているので、相談者の幼年期は周りの両親や大人が、その環境を与えられなくて調舒星が発揮できず、ストレスを抱えたまま大人になってしまったようです。
普通の家庭で、子供を恨まれるくらいぞんざいに扱うことは、現代社会では不可能なので仕方のないことです。
つづく
2016-04-22
創喜