算命学１０分レッスン（１０１５日目）うつ症状の鑑定４－１
うつの公開鑑定その４
いつもブログを拝見させていただいております。先生の『不幸にならないための算命学』というお考えに深く共鳴しております。
うつ、という診断を受けた訳ではないのですが、ご相談の機会を頂けたらと思いメールいたしました。
性別 女
生年月日 1970年5月22日
自分の対人恐怖症的なところを何とか治したいと思っています。これまでも、学校や職場で疎外感というか、居場所のないような感じを抱き続けてきました。
何と言うか、自分の振る舞いや自分の発言に自信がなく他人にどう思われるかと異常に気にしてしまいます。それでつい当たり障りのないような態度になってしまうせいか、大人しい人と思われがちです。それが穏やかな人・癒し系な人という印象を与えることもあるようで好意的に受け止めてもらう場合もあるのですがそれがまた嫌で、何とか自分の本心を表現したいのですが、上手くいきません。
数年前より、工芸系の勉強を始めましたが、自分が作るものなんて…とつい考えてしまいあまり進まなくなってしまいました。
自分は人が思うより、ずっと激しいところがあると自分では思ってます。でも、思いと行動がバラバラです。本心をさらすことで自分が根本から崩壊してしまうような恐怖感があり、つい大人しい態度になってしまうのです。
長々とまとまりのない文章で申し訳ありません。
このような悩みでも今回の趣旨に合うのであれば、改善策を頂けたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
この方のメールから判断しますと、まだウツの２・３歩手前のようですが、対応を間違うと本当のウツになってしまう恐れがありますので、ここで止めましょう。
壬 辛 庚 龍高星 天南星
寅 巳 戌 鳳閣星 禄存星 車騎星
甲 丙 戊 天胡星 玉堂星 天馳星
丙 庚 丁
戊 戊 辛 天中殺 辰巳
39 18 47
この命式表では出していませんが、この方の総エネルギー量は247、排気量は5.0です。
このバランスが悪いので、自分の力を発揮できず内面にストレスを溜めやすい人とみます。
バランスの良い排気量は、8.0前後ですから、政治家並みのエネルギーを持ちながら、主婦程度の自己表現しかしていないということです。
また、日柱の壬寅は、『雨露の砂堤』と言われるように、内側に大きなエネルギー（水）を蓄えて、それを寅の２８元にある戊の土質が堤防となり、必死に抑えていると情況です。
数理法と日干から、正直な自分を出せないことが、対人恐怖症という自分を納得させる言葉に置き換わっているものと判断します。
そのような判断に導かれた原因は、あなたの複雑な命式にあります。
日柱と月柱が寅巳の害と刑、日柱と年柱が半会、そして生月天中殺。
自分自身を見失うのは当たり前です。
生月天中殺は、現代社会と不自然な関係という意味があり、十大主星の玉堂星は陽占天中殺となりますので、これもこの方のうつの一因でしょう。
陽占はと言いますと、七殺が７つ、中年期天馳星で中落運、十大主星の縦占が剋線で地財局に入り、横線は自分から社会活動を生じる関係で、仕事をしてもいつも評価されないボランティアのような物足りなさを感じているのではないでしょうか。
誤解を恐れずに言いますと、地財局とは、お金に固執する面があるということです。
宇宙盤をみてみますと、現実的な領域がほとんどですから、無意識の内に結果（儲けとか成果）を優先して考えているのかもしれません。
陽占命式表の相生と、宇宙盤も矛盾する性情を示していますので、生月天中殺と相まってもう何が何だか分からない状態だと思います。
大運は、初旬が東方納音ですから、人生の出発が環境（社会＝人間関係）とのぎくしゃくから始まりました。
この時期の十二大従星は天南星ですから、意識していた、いないに関わらず、友達関係も少しわがままを通す押しの強いお嬢様だったのでしょう。
つづく
2016-05-09
創喜