「大成と成功」-変剋律虚居型 芝蘭の夫の場合-

「大成と成功」-変剋律虚居型 芝蘭の夫の場合-

先日、冴夜先生の羽生結弦選手の動画がアップさました。私の夫も変剋律虚居型でありますから、今回はその夫について書きたいと思います。

 

創喜先生の講習会に参加させていただいたころは、まだまだ算命学の知識が本当に浅く、占技に書いてある文章だけで判断し、一喜一憂しておりました。講習会に参加するたびに占技の意味を深く知ることができ、いつも感動し興奮して帰ってきたことを、ついこの間の事のように思い出されます。

 

異常干支と変剋律大運の講習会の時、変剋律虚居型の説明がありましたので、以前から気になっていたことがあり、私は創喜先生に質問しました。

 

私「夫が変剋律虚居型なのですが、大成すると晩年の人生がチグハグで、哀れになる人が多いとありますので、心配しているのですが」

創喜先生「どのような仕事をされているのですか」

私「○○で○○をしています。」(具体的に書くのは控えさせていただきます)

創喜先生「ご主人は大成ではなくそれは成功であって、大成と成功は大きく違いますよ」と答えられました。

 

そうか。大成と成功は違うのだ。その時はその違いを深く考えることもなく、晩年哀れになることはないということに安心し、帰ってから夫にそのことを告げました。

 

私「あなたは大成はしないけれど成功していると言ってもらったよ」

夫「大成じゃなくて成功なんだ」あまりうれしそうではありません。そして、

「どうせ自分は大成しないから」とすねたようにつぶやいていました。

 

創喜先生に質問した時は結婚占技の対象とならないとは、自分なりに恋愛占科で、出会いから恋愛に発展しないカップルであったため、結婚占技の対象とならないと勝手に判断して質問しました。しかし、新しくなったテキストを見直すと、結婚占技の対象にならないのは、二人の宇宙盤が重なっていない場合や、共通干支がない場合だと知りました。

 

夫は異常干支を2個持ち、生月天中殺です。50才から変剋律大運に入りました。変剋律虚居型の条件を満たしていますが、私と夫は宇宙盤の重なりもあり、共通干支もあります。私は結婚占技の対象となります。

私と結婚したことで夫は大成しないと分かってからは、何かと「自分は大成しないから」とすねて言う夫に、「私と結婚したからだ」と言うのも癪に障るので、変剋律虚居型の話はその後することはありませんでした。

 

しかし、冴夜先生の羽生結弦選手についての動画を見たことがきっかけで、また、夫に変剋律虚居型のことで話をしました。

 

以下二人の会話です。

私「あなたは私と結婚したから大成しなかったみたい」

夫「何で?」

私「あなたは結婚占技の対象にならない人と結婚して大成するのであって、私は結婚占技の対象になるから大成できなかったみたい」

夫「なるほど」

私「もし、私とではなく結婚占技の対象にならない人と結婚して大成してたら、どう大成していたと思う?」

夫、しばらく考えて、

夫「絶対に今の仕事をはしていないと思う。大成するなら違う仕事だろうな」

私「どんな仕事?」

夫「多分、普通の世界ではないところで、荒稼ぎしていたかも」

私「はあ?」

 

夫を才能占技で見ますと、才能の十大主星は玉堂星です。しかし、玉堂星を出す「癸」が天剋地冲にあっていますから、才能が負の現象となります。玉堂星の才能の負の現象を考えると、例えば、反社会的な詐欺師などを思い浮かべます。

 

夫は結婚し子供ができて自分は矯正させられたと良く言っておりました。自分のエネルギーの中に何かそのようなものを本能的に感じ取って、自分を律して、今の仕事を選んだのかもしれません。

 

夫は天中殺の時に血迷って、結婚の対象となる私を選び結婚しました。結果、大成はしませんでしたが、それで正解だったのです。

 

大成するということは算命学が使われていたころの中国で考えると、科挙の試験に合格して官僚になることで、地位、名声、権力を獲得し、それを元にして莫大な富を得ることです。

科挙の試験に合格することは本当に大変なことで、あの詩聖と言われた杜甫でさえも何度も不合格となり、結局合格できなかったそうです。

では現在に置き換えるとどうなるのでしょう。平均的な一般的な人にはほとんど変剋律虚居型は関係のないことかもしれません。よって、夫の場合も大成ではないけれど、成功していると創喜先生に言っていただき、本当にありがたいことだと思います。

 

羽生結弦選手や大谷正平選手、宇宙へ行った前澤友作さんは変剋律虚居型です。そのような人たちとは比べ物にならないですし、このような人たちが大成と言えるのでしょう。当時、夫が晩年に哀れになるかもと心配していた自分が恥ずかしくなりました。

 

夫は50才から変剋律大運に入りました。50才から55才ころまで仕事上精神的に本当に大変でしんどかったそうです。これは変剋律大運の陽転の条件です。53才の天中殺の年に昇級試験に合格し、この仕事ではトップの位置に昇進しました。

天中殺で落ち込む時に発展しているのは変剋律虚居型の現象が少しはあったのか。それとも変剋律虚居型は関係なく変剋律大運が陽転しただけなのか、生月天中殺で、一生天中殺の中にいるようなもので、天中殺は関係ないのかなどと考えましたが、いろいろなことが合わさった結果だろうと思います。(もちろん夫の努力もあると思いますが)

 

哀れな晩年にはならないと安心していたのですが、いや、ちょっと待って。夫は仕事人間で趣味などほとんどありませんし、習い事をしても長続きしない人です。

歴史が好きで歴史のある所へ旅行に行くのが好きなのですが、上に立つ者がコロナになってはいけないと、ここ数年出歩くこともしなくなり、歴史への思いも薄れたようです。

 

夫は仕事が大変とよく言いますから、もう辞めたらと言っても、「仕事を辞めたら何をしたらいいのか分からないから、仕事は神様に辞めなさいと言われたら辞める」と言います。これでは神様に辞めなさいと言われて辞めても、何をやってよいか分からず、家でゴロゴロしている妻泣かせの夫になってしまいます。それこそ哀れな晩年です。

 

何とかしなければ、これが今の私の課題です。ともに神様に祈っています。

創喜塾鑑定士  芝蘭