【命式表】
丁 丁 甲
申 丑 卯 辰 寅
酉 己 乙 戊 卯
癸 乙
辛 癸
14 04 41
玉堂星 天堂星
鳳閣星 龍高星 調舒星
天庫星 貫索星 天胡星
大運
初旬8才:丙寅 2旬目:乙丑 3旬目:甲子 4旬目:癸亥 5旬目:壬戌 6旬目:辛酉
7旬目:庚申 8旬目:己未 9旬目:戊午
総エネルギー:224 排気量:5.67 車幅:76 スピード:0.34
この方は、特段の悩みを言われてないので、命式の矛盾点を探すことにしましょう。
1.申酉天中殺で、日干丁←月支卯ですから、陽転傾向です。
2.母親は甲で年干にありますので、母親が父親の役目を担ってこの方を育てたと考えられます。
また、母親のエネルギー甲と陰陽の違いの乙が月支にありますので、この方は母系に生まれています。(母方の血を引いている)
3.父親は母親のエネルギー甲と干合する干ですが、日支にありますので、この方は両親の揃った順当な家庭で育てられたと見ます。
父親は、日柱に居ますので、なかなか子供離れし難い父親で、子供から見たら頼りない父親だったかもしれません。
4.母親の権力の強い家庭に見えますが、実際母親の点数は30点、父親の点数は17点で、見た目の通り母親が仕切る家庭だったと考えます。
父親と母親の家庭内での権力関係は、天地法と六親法で習いますので、詳しくはそれまでお待ちください。
ただし、点数の出し方はここで説明できますので、しておきます。
母親の点数の出し方。
母親の干甲から、3つの支全ての点数を出して合計します。
甲―丑=10 甲―卯=12 甲―辰=8
母親=30点
父親も同じように、己から3つの支全ての点数を合計します。
己―丑=5 己―卯=4 己―辰=8
父親=17点
5.兄弟は同じ干ですから、月干に1つあり、これは自分と同じ性の姉妹、お姉さんか妹さんが1人居るとみます。
ここまでが、育つ環境の人間関係ですが、この命式と違う場合には人生における悩みの元となっている可能性もあります。
6.この方の宇宙盤を見ますと、四位(全ての領域に掛かっています)で位相法は命式中にありません。(卯辰の害があるが宇宙盤では考慮しない)
そうしますと、四位という行動領域がこの方にとって、適性がどうかを見ますと、日干丁の適正な宇宙盤は1位で、四位は適制度3番目ですから、持て余し気味ということになります。
自分の守備範囲が狭い方が人生を送りやすいのですが、ここは現実と大いに矛盾しやすいところです。
7.宇宙盤の特徴としては、精神領域の第一領域が大きく、ものごとを発想する能力に優れています。
しかしながら、その発想を実行するための計画を立てることが苦手なので、発想、即実行(申酉天中殺の特徴)になりやすく、失敗も多くなる傾向です。
8.申酉天中殺の特徴としては、意識が前へ前へと進みますから、前進力が旺盛ですが家庭がおろそかになり、年中忙しい忙しいとバタついている感じです。
9.陽占を見て見ますと、まず考慮しなければならないのは、全体的に身弱だということです。
身弱の人は、自分の力で出来ることが少ないので、他人の力を上手に使わなければなりません。
自分で何もかもやろうとすると、力量不足を痛感して中途半端な形で終わってしまいます。
10.これは、総エネルギー量が224であるにも関わらず、排気量が5.67と
小さいことも関係します。(排気量は総エネルギー量の30分の1が適切)
何事も内に溜めやすく、発散しないのでストレスとなり、癌体質にもつながります。
11.自分の意見を通さず内に溜めた場合、そのことにいつまでも固執(天庫星)しますので、しつこさとして出てきてしまいます。
諦めがつかないのです。
12.また、命式中に卯辰の害がありますので、その消化不良が消化器系に影響してきます。胃腸のトラブルなどを持病として抱えることもあります。
13.体質占技的には、春生まれの土多ですから、持久力や耐久力はあるが、消化器が弱いと出ますから、ある意味合致しています。
太り始めたら注意が必要です。
14.ここで、簡単に人生の形を見る方法を教えておきましょう。
南方と東方の星との関係と北方と西方の星(十大主星)との関係の見方です。
南方の星と東の星の関係は、南方貫索星→東方調舒星ですから、相生関係。
北方の星(玉堂星)×→西方の星(鳳閣星)ですから、相剋関係。
人生の出足はスムーズ(相生関係)だが、晩年になって苦労(相剋関係)がありそうだという見立てです。
今までの命式の見立てを頭に置いて、後天運を見てみましょう。
1.大運は8才運で初旬丙寅ですから、天中殺の移動条件はありません。
2.今までの大運を見て行きますと、4旬目38才から大運とそれに続く48才からの大運に注目です。
うつ病占技の対象となる大運ですから、この二十年間に何があったかを見てみましょう。(現在は5旬目大運の途中です)
過去の事なので、どうでも良いと思われるかもしれませんが、この10年間のどこかで、人生に対しての価値観が変わった可能性があります。
うつ病占技
大運と命式の干支を一つずつバラバラにして組み立てなおします。
そこで、異常干支が成立する場合は、その大運の十年間が対象になります。
そうしますと、38才からの大運は癸亥ですから、命式の丁と組み合わさる
と丁亥という異常干支になります。
また、48才からの大運は壬戌ですから、年干の甲と組み合わせると甲戌という異常干支になります。
従って、この20年間がうつ病占技の対象大運となります。
☆うつ病占技の詳細
先ほど出した20年間の年運を出して、天中殺年と異常干支年が対象となります。
そして、命式に対冲・刑・害と半会が同時に成立した年に、うつ病のきっかけになるような出来事が起きると判定します。
38才から57才までの20年間で、天中殺と異常干支が廻る年運を挙げてみましょう。
40才:甲申戊壬庚 41才:乙酉辛 42才:丙戌辛丁戊 43才:丁亥乙
44才:戊子癸
52才:丙申戊壬庚 53才:丁酉辛 54才:戊戌辛丁戊 55才:己亥甲壬
56才:庚子癸
の10年間がピックアップされました。
この方の命式には害がありますので、半会が廻れば該当する年と判定します。
40才は甲申で天中殺年、しかも申は年支と半会になりますので、この年はうつ病的の原因となる事案が起こる年と見ます。
しかし、このうつ病占技は、守護神が廻る年は除外しますので、この方の守護神(調候の守護神)を見ておきましょう。
月支が卯で日干が丁ですから、守護神は庚と甲です。
この甲と庚が年運の天干か28元にあれば、うつ病時期から除外です。
従って、40才は守護神廻りですから、除外です。
41才は乙酉で、日支と半会になりますから、ここも対象年になります。
この年は守護神廻りではありませんので、要注意です。
このように、10年間を見て行きますと、43才、44才、53才、55才、の4年間に何かが起こるという予期が出来ます。
何が起こるかは分かりませんが、それをきっかけに鬱的な状態になる可能性があるということです。
これをクリアするには、そのような状況が起こっても、心が乱されて落ち込まないように、健康な体を作っておく必要があります。
健全な精神は健康な肉体に宿るということで、同じ状況が起きても、その時の心の在り方で感じ方が全く違って来るのです。
例えば、可愛がっていたペットが亡くなったということをきっかけに、人と話をしなくなりうつ病的な現象を呈したりもします。
しかし、心がしっかりしていれば、悲しさに打ち勝って進んで行けるのです。
話しが逸れましたが、この方には漠然たる不安材料として心の片隅にこの時期を予期するような潜在意識が働いているのかもしれません。
さて、日柱から見られる性情に、徳政の業があります。
何かいつも人の為に動き回っているような感じです。
頼まれると嫌と言えず出来る限りのことをしてあげるので感謝されますが、何か利用されているような気持ちが残ります。
これも、宇宙盤が四位ということに関係し、守備範囲を広くしてしまっているので、苦痛に感じる時もあります。
丁丑の人の性情については、グリーンの本をご覧ください。
結論を言いますと、この方の中年期はなかなか満足が行くようなものになることは難しいでしょう。
その原因は、気持ちに自分の実力(力量)がついて行ってないからです。
これを解決するためには、もっともっと意識して自分を表現することです。
つまり、自己主張が足りないのです。
人にどう思われようと、自分を発揮できる方向で模索してみてください。
そして、当然のことながら、うつ病時期を無事に通過するために、身体を鍛えることをお忘れなく。
体験鑑定は、ザット以上になります。
細かいことは、勉強して行く過程で分かって来ますが、自分を表現することを当面の目標にしてください。