秋野暢子さん鑑定③

秋野暢子さん鑑定③

創喜塾鑑定士 滉果です

 

現在、食道癌で闘病生活を送られている秋野暢子さんについて、算命学の観点から読み解いていきます。

【秋野暢子さんを取り上げるきっかけ】 【病気の発見のタイミング】 【陽転傾向の宿命】の3回に分けて、お伝えしていきます。

 

秋野暢子さん

1957年1月18日生まれ (65才女性)

【命式表】

(陰占)

庚 辛 丙

寅 丑 申

丙 己 庚

戊 癸 戊

甲 辛 壬

(陽占)

    車騎星 天禄星

車騎星 玉堂星 貫索星

天馳星 石門星 天庫星

 

天中殺:午未

 

総エネルギー量:228
排気量:5.67
車幅:54
スピード:0.24

守護神:丙 甲 丁

大運5才運

  5才:庚子
15才:己亥
25才:戊戌
35才:丁酉
45才:丙申
55才:乙未
65才:甲午
75才:癸巳
85才:壬辰

第3回 【陽転傾向の宿命】

 

秋野暢子さんの天中殺は“午未天中殺”です。命式に矛盾がなく陽転しやすいため、宿命の通りに生きる可能性が高い方となりますので、宿命と経歴に注目して見ていきます。

 

彼女は、大変裕福な家庭に生まれたのですが、年運で東が害になる4才のときに父親が保証人になったことから、全財産を失うことになり、借金の取り立ての影響で、彼女は声が出せない病気を患い、対人恐怖症にまでなってしまったそうです。

彼女の八門法を見てみますと、中心は禄存星です。禄存星の特徴は、貧しい家庭に生まれ、不満足な状態から人生をスタートさせると財をなし、成功するといわれています。

彼女は生まれた時点では裕福でしたが、物心のつく幼少期にはすでに辛い環境に身を置くことになり、宿命を稼働させるための条件に当てはまっていると考えられます。

 

放送作家の目にとまりスカウトされ、15才でデビューし、歌手活動・演技派女優・タレントとして活躍、更に料理が得意なことから料理本を出版しています。

その後は、健康志向が強く、健康管理には人一倍の気を遣い、“美しく健康に生きる”ことを発信しつつ、ボランティア活動として、被災地支援に力を注いでいますから、多方面で活躍されていることになります。

八門法では、禄存星が中心になる人は、「いろいろな物を引きつけて、自分の周りを回転させ、愛情奉仕をしながらお金も回していく」という行動パターンになります。

彼女のこれまでの様々な活動をみてみると“エネルギーの放出をし、与えて得る状態”を現実的に行い、一番稼働している禄存星が輝いていることが分かります。

 

また、庚寅には「家庭運が悪く、子供がいなければ結婚は一度で収まりますが、何度も結婚する人が多い」特徴があるうえに、命式に天剋地冲があることで、彼女の場合は配偶者とのシーソーゲームが起こってしまう宿命でもあり、結婚先の家系と馴染めない傾向にあります。

結婚して「一年目でお互い相手が違うことに気付いた」そうですが、結婚を祝福してくれた大勢の人のために努力して結婚生活を続けることにしたそうです。

10年目に娘さんを授かり、家族幸せに暮らせると思いきや旦那さんへの違和感が変わることなく、情緒不安定になり子供のために離婚を決意したそうです。

後に事実婚という形でのパートナーがいたそうですが、その方とはすでにお別れしているということです。

彼女の所有している天剋地冲の場合は、自分の人生を生きるためには配偶者の運を落とす(配偶者の運が悪い)ことが大きな要因となり、自身の運気が上がっていくといわれています。実際には配偶者の方の運がどうであったのか、存じ上げていませんが、彼女のこれまでの経歴を考えますと彼女は宿命のままに生きていると想像できます。

 

健康を自負していた彼女にとって、突然の癌宣告は青天の霹靂だったとブログの中で綴っていて、驚きを隠せない様子が伝わってきます。

彼女は健康に留意し、毎年定期検診を受け、食べ物に気をつけて、運動も定期的に続け、睡眠も大切にしてきましたし、その“健康”を発信してきたわけですから、癌になったことでこれまでの自身の信じてきたものが覆されてしまうことに大きな葛藤があったと思います。

癌を公表し闘病生活を発信することには、相当の覚悟で挑んだのではないでしょうか。

彼女は「病を隠して治療することは今までの生き方には合わないと思い、病気のことも状況も正直にお知らせし、この病気に立ち向かっていく姿を見せていく」と決意したそうです。

今年の年運は東が天剋地冲ですから、取り巻く周囲の環境や職場の環境が大きく変化する時期になる暗示で、大きな方向転換になりますが、運気的にはピッタリと合っていることになり、彼女がこれからも輝くためには素晴らしい選択をされたと思います。

 

庚寅はロマンを追い求め、なかなか掴めない理想に苦悩して、さらに新たな理想を求め直すことを繰り返していくものですから、病気になったことでこれまでの夢や理想は妥協する必要が出てきましたが、彼女はたくましく生きてさえいれば、大丈夫な人でもあります。

秋野暢子さんのブログは、病気の治療に関しての情報であったり、それらの副作用の情報であったり、日常生活を続けるための食に関する些細なものまで、とても分かりやすく共感できる内容です。同じように闘病されている方々とも、そうでない方々とも支え合えている様子が伝わってきて、優しく温かい気持ちになります。

また、闘病を経験したから分かる「柔らかいパジャマの開発」を考える一文もありました。

禄存星の「損して得取る」力を発揮していると感心してしまいました。

更に、65才からの大運は禄存星が回っていますから、さらに持ち前の愛情奉仕が発揮され、彼女自身の本質が燃焼されやすくなっています。

 

彼女の場合、極の星は二つあり、平凡な日常生活を守り維持する貫索星と、対等な関係の仲間に囲まれ、お互いの利益を守り合おうとする石門星ですから、これからもきっとたくさんの方に囲まれて彼女自身が前進されていくことを楽しみにしています。

鬼退治して回復されていきますことを心よりお祈り申し上げます。

 

算命学では、心の奥深い深層の性情を現わす(目に見えない)陰占と、現実世界での行動パターン(目に見える)陽占、そして、未来に巡りくる後天エネルギーの影響などを知ることができ、人生を読み取ることが出来ます。

人生の岐路で選択に迷ったり、立ち止まったりしたときには、きっと算命学が役立つことでしょう。

滉果(ひろか)先生

創喜塾鑑定士  滉果