ONE OK ROCKのボーカル森内貴寛さん

ONE OK ROCKのボーカル森内貴寛さん

今回は、ロックバンドONE OK ROCKのボーカル森内貴寛さん(Taka)の家族関係を考察してみます。
お父様は森進一さん、お母様は森昌子さんで、三人兄弟の長男として生まれました。
次男の智寛さんは、テレビ東京に勤務されていて、三男の寛樹さんもロックバンドMY FIRST STORYのボーカルをされています。

Takaさんは「若いときにはやり方を知らないで、いろいろな失敗をしてきたけれど、失敗が今の自分を作っている気がする」といっています。
そして、逆境の中で挑戦することを選ぶTakaさんの生き方は、10代の頃から変わっていないそうです。

彼は「敷かれたレールから飛び出して、反逆的な音楽であり、反骨精神でもあるロックのスタイルが自分に合っている」と言っています。

この“芸能一家”という特殊な環境の中で生まれたことが、彼の反骨精神となり、バックボーンの一つになっているそうなので、家族の関係性に注目してみました。

森内貴寛さん(Taka)

【命式表】
1988年4月17日生まれ (34才男性)


(陰占)
壬 丙 戊
寅 辰 辰
丙 戊 戊
戊 乙 乙
甲 癸 癸

(陽占)
    車騎星 天庫星
禄存星 車騎星 車騎星
天胡星 禄存星 天庫星

天中殺:辰巳天中殺
総エネルギー量:317
排気量:4.67
車幅:64
スピード:0.20

守護神:庚 辛

大運6才運
6才:丁巳
16才:戊午
26才:己未
36才:庚申
46才:辛酉
56才:壬戌
66才:癸亥
76才:甲子
86才:乙丑

 

森内寛樹さん(hiro)

【命式表】
1994年1月25日生まれ (28才男性)

(陰占)
辛 乙 癸
亥 丑 酉
壬 己 辛
甲 癸
  辛

(陽占)
    鳳閣星 天禄星
調舒星 龍高星 貫索星
天恍星 禄存星 天印星

天中殺:寅卯天中殺

 

森進一さん

【命式表】
1947年11月18日生まれ (74才男性)

(陰占)
辛 辛 丁
丑 亥 亥
辛 甲 甲
癸 壬 壬

(陽占)
    車騎星 天恍星
貫索星 司禄星 司禄星
天印星 貫索星 天恍星

天中殺:辰巳天中殺

 

森昌子さん

【命式】
1958年10月13日生まれ(63才女性)

(陰占)
癸 壬 戊
亥 戌 戌
甲 辛 辛
壬 丁 丁
  戊 戊

(陽占)
    牽牛星 天堂星
調舒星 龍高星 龍高星
天将星 石門星 天堂星

天中殺:子丑天中殺

Takaさんのお父様である森進一さんは、大原麗子さんと離婚した後に、森昌子さんと再婚をされました。
森進一さんの命式には、偏妻が1人しかありませんから、普通の夫婦関係である場合、または、普通の家庭である場合は、夫婦の関係が長続きせず離婚する可能性が高いことになります。
男の子を3人授かったのですが、命式には男の子1人のエネルギーしかいませんから、3人のうちの2人の息子さんに対して、違和感を抱えた子育てであったと考えられ、苦労があったとおもわれます。

森昌子さんの命式には、年干に正夫のエネルギーがありますから、夫を出世させる女性です。
しかし、他にも正夫のエネルギーが2つあり、正夫が3人います。
正夫が3人となりますと、その数だけ結婚離婚を繰り返し、異性関係が多くなり、結婚や同棲、浮気などが激しくなる命式となります。

彼女には、女の子1人のエネルギーしかありませんから、男の子3人を育てることは、違和感を抱えて、相当な努力をしなければならなかったと考えられます。

森夫妻は2005年に離婚しました。
長男の親権を昌子さんが持ち、次男と三男の親権を進一さんが持つことになったそうです。
しかし、昌子さんが三男のhiroさんを連れての離婚だったので、実際に昌子さんと暮らしたのは、三男のhiroさんだけでした。

Takaさんは、母親のエネルギーがなく母の座の“戊”を母親としますと、命式には4つあります。
父親は“癸”で年柱と月柱に2つありますから、父親、母親共に縁が薄い関係性となっています。
また、生年天中殺と生月天中殺で宿命二天中殺です。
生年天中殺によって親には助けてもらえず、生月天中殺によって社会で生きづらさを感じるわけですから、精神面での成長が目まぐるしい人生となっていきます。

彼はジャニーズ事務所に13才で入所し、NEWSの初期メンバーに抜擢されますが、3ヶ月後には退所しています。
2005年には、両親の離婚が成立し、多感な時期に家庭のゴタゴタも影響していたのか、その後、高校1年生で退学しています。
森昌子さんは、Takaさんを応援したそうですが、森進一さんは退学を機にTakaさんを勘当したそうです。家族の確執も相当大きかったそうです。

Takaさんは辰巳天中殺で、家系からはみだし、家系の恩恵を受けずに、独立・自立して運が伸びていく特徴があります。
しかし、生年天中殺がありますから、天中殺の現象が起きなくなり、家系からはみ出す人生を送れなくなります。そして、家系に縛り付けられた状況の中で、父親の影響を大きく受けることとなります。人生そのものが父親とのシーソーゲームになりやすくなってしまうのです。

ところが、生月天中殺もあり、家系のから飛び出す特徴は、倍加されるという現象になりますから、かなり複雑な状況となり大きな葛藤を抱えていたと推察できます。
もしも、はみ出せずに家系の中で生活している場合、このエネルギーは家系の流れを崩壊に導き、強烈な現象となって現れてしまうのです。
強烈な現象とは、身内に起こる突発的な事故などで、一家が分裂するようなことなのですから、森夫妻の離婚には、このTakaさんのエネルギーも大きく影響していたとも考えられます。

結果的に、Takaさんは勘当されたことで、家系からはみ出すことができ、父親とのシーソーゲームにもあわなくて済んでいると考えることができます。
Takaさんには、天庫星が2つありますから、長男的な役割に目覚める可能性もあるのですが、生涯身内や親族と縁を切り、孤独の人生を貫くことが、環境と宿命がマッチします。

彼は、陽転順位1位です。
壬寅は精神的な世界があっていて、芸術の世界で生き、海外で活躍することで、独自の境地を切り開きます。
陽占は、車騎星3つ禄存星2つです。
ものの考え方が、天才的か奇人変人的になりますが、芸術的な面で才能を発揮し活躍します。
最も稼働しているのは、調舒星・車騎星・禄存星です。
調舒星は、空想力がありロマンティストな星ですが、自分の思うとおりにならないことで、反発・反抗する星でもあります。
白虎型で、常に周りから厳しい批判を受けると、それをエネルギーとして伸びて行きます。
現在は、海外でも活躍の場を広げ、宿命を存分に生かして活動されていると感じます。

次男の智寛さんは、生年月日が分かりませんでしたので、考察できませんでした。

三男のhiroさんは、寅卯天中殺で、2代目・3代目運ですから、家系の流れを守りその流れに沿った生き方となり、親兄弟(家族)を大切にして家系を守ります。
彼も陽転順位1位です。
寅卯天中殺は母親や兄弟に頼れない宿命であれば、環境が一致するので、宿命を生かすことができる状態となります。(理想は、母なし&一人っ子で父子家庭なのがベストな環境です)

hiroさんは、小学校4年から高校生になるまで、兄弟に会うことがなかったそうですし、母親の森昌子さんは、離婚の1年後には芸能界に復帰されていますから、母親が不在にしがちであったと考えられます。
ゆえに、彼の寅卯天中殺としての環境は、宿命と一致していたと考えられ、運勢の後押しをしてくれる家庭環境だったのではないでしょうか。

hiroさんは母方の家系の流れをついでいて、日柱の28元に父親のエネルギーがあります。
生日天中殺ですから、両親と彼が不自然なエネルギー関係となり、両親からその子供を見た場合に全く理解が出来ない状況で、一緒に暮らすことは重荷と感じます。

生日天中殺所有者は、直系の跡を継いだ場合は、人生のあらゆる場面で行き詰まることになりますから、彼も自立することが重要で、親元から離れ独立独歩で生きていくことで運気が上がります。

森昌子さんは、育児本を出版していますが、子育てはかなり厳しいものだったようです。
3人の息子さん達を18才で家から出して自活させたそうです。
「あんたは、鬼のような母親だ」と息子さんに言われたこともあるとのことですが、彼らが陽転していくための環境を整えたことに、ある意味感心させられます。

森昌子さんの子育てに関しては、算命学のアドバイスを受けていたのではないかと思えるほど、ふたりの息子さんに関しては、宿命にプラスの選択をされていて驚きました。
宿命を分かっていても、つい甘やかしがちになってしまいますが、私も見習って算命学を活用し、息子を自活させていきたいと思います。

宿命に沿った環境を選んでいくことが、人生を大きく左右していきます。
子供の頃は、与えられた環境に甘んずるしかありません。
しかし、親御さんが子供さんの宿命を理解すれば、よりよい環境を整える事が可能になります。
また、子供の宿命を知っていると、育児に余裕が持てると思います。

Takaさん、hiroさん、おふたりともロックの世界で切磋琢磨されていて、私も家族みんなでおふたりの音楽で楽しませてもらっています。
これからのおふたりの更なる活躍を期待しています。

滉果(ひろか)先生

創喜塾鑑定士  滉果