奇跡のリンゴ 木村秋則さん

奇跡のリンゴ 木村秋則さん

奇跡のリンゴと聞いて、わかる人は少ないかもしれません。世界で初めて無農薬・無肥料のリンゴの栽培に成功した日本人です。
昔のテレビで、木村さんは腐らないリンゴを作った人で、UFOに拉致された人として紹介されていたのを見て、心に残っていた人です。
今年72歳になられますが、現在は育成に力を入れており、書籍や講演などでご活躍されています。

木村秋則さん1949年11月8日生まれ(男性)

【命式表】

  陰占
  壬  乙 己
辰 寅 亥 丑  午
巳 戊 甲 癸  未
  丙  壬 辛
  甲   己

 

  陽占 

    牽牛星 天堂星
車騎星 鳳凰閣 石門星
天胡星 調舒星 天禄星

天中殺 辰巳

守護神 戊・丙・庚

大運(1才運)
1才:甲戌
11才:癸酉
21才:壬申
31才:辛未
41才:庚午
51才:己巳
61才:戊辰
71才:丁卯
81才:丙寅

リンゴの自然栽培のきっかけは、リンゴ農家の木村家に養子に入り、奥様が農薬に過剰反応していた為、無農薬のリンゴを作ろうと考えたのがきっかけでした。お金儲けの為ではなく、家族愛が出発点だったのですね。木村さんは辰巳天中殺です。辰巳天中殺の特徴は、他家に入って運を伸ばしますので、養子になったことは宿命通りでした。結婚された22歳の年には、年運に支合という融合条件が巡っていましたので、木村さんにとっては家庭に恵まれての結婚生活のスタートとなっています。

しかし日本の気候で、無農薬で育てることは大変難しいそうで、なんと成功するまで10年ほどかかり、その間はほぼ収入ゼロだったそうです。驚愕です。。。
リンゴ無農薬栽培を始めた1978年は、仕事を表す東方は丑午の害でした。この害は、働いても稼ぎが身に付かない、頑張っても利益に結びつかないという損失の多い仕事を意味します。
大運は、融合条件が巡り天中殺大運で枠も外れていましたので、全体運は悪くはないにしても現実な運気は厳しいものでした。
普通なら家族も反対するでしょうが、家族は応援してくれたそうです。義両親は、木村さんの悪い話が本人の耳に入らないように、衝立になってくれたそうです。生活は貧困を極めたとお子さんが語っていますから、想像を絶する生活だったのでしょう。

木村さんの周囲を巻き込んでまでも貫く強さは、算命学から読み取ることができます。
壬寅の方は、表面的には、平和でのんびりした人に見えますが、内面的にはかなり感性が強く夢多い人です。実際の写真でみる木村さんは、歯がなくて笑顔がかわいい人です。そして、見かけとは違い、自意識が高く、闘争的な気質も強く持っている人です。見かけの穏やかさからは想像出来ないような熱血漢的な行動として周りの人には写ります。
どんな困難にも独力で立ち向かっていきますが、持ち合わせた現実の力量が出過ぎてしまい余った力がとんでもないことを引き起こしてしまいます。
宇宙盤では三位機型ですから、生活が質素でも平気ですし、陽占中心星の鳳閣星は、思考は柔軟性が高く許容範囲が広いので、環境に合わせて物事を考えることができます。未来への不安も持ち合わせませんので、人よりは深刻にはならずにこれたのかもしれません。また、鳳閣星は家庭を通して物事をみていく思考ですから、木村さんなりの持論があり、決して家族をおざなりにはしているわけではないのです。

木村さんの人生行程は、大運第5旬を除いて、第8旬まで異常干支と大運天中殺でした。現在72歳ですから大運天中殺は抜けています。木村さんは、現在技術の普及活動で全国を飛び回っていらっしゃいます。苦労して発見した無農薬栽培の技術を、農業分野へ惜しみなく披露しています。このような生き方をしている人には、天中殺の落ち込み現象はありません。現在肥料も高騰しており、食糧難が来ると言われている時代に、土地本来の力で農作物が作れる技術は、未来の希望となるでしょう。

と、ここで終了といきたいところですが、木村さんはUFOに遭遇したり龍にあったり不思議な体験をされています。興味があります。
命式からなにか読み取れるのか・・・とみてみますと、陰占の月柱に乙亥の異常干支があります。日柱ほどではありませんが、直観力、感性の強い人です。
初年期の天堂星には、言語表現が苦手な分、音楽、絵画、動物、植物など、人以外の対象との会話ができるという意味があります。
老年期の天胡星は、神経が研ぎ澄まされていますので、感受性が鋭く、霊感とは違う現実に即した直観力を持っています。陽占にある調舒星も神秘的なものに惹かれますので、不思議体験は、木村さんにとっては不思議でもなんでもないのかもしれません。
鳳閣星の人は、見たままありのままを伝える人ですので、木村さんの体験は事実なのでしょう。
農業は、五行の木・火・土・金・水の全てを含んでいます。人間は、自然の一部分にすぎないことを身をもって体感しているからこそ、笑顔で語る木村さんの言葉は重いです。
「答えはいつもすぐ近くに、でもいつもは見えない世界にある、その見えない成果に気づく視点を持つことが大事、“答えは必ずある”」
これからも益々のご活躍を応援しています。

創喜塾鑑定士  菊桐媛子