自然な星の流れ  森保一監督の鑑定から

自然な星の流れ  森保一監督の鑑定から

2022年ワールドカップはそれぞれの選手が大いに活躍し、日本中が湧いた大会となりました。私はサッカーのことは全く分かりませんし、森保監督のことも今回初めて知りました。日本チームの監督として指揮をとった森保 一監督は一体どのような方なのか鑑定してみました。

保 一監督

生年月日 1968年8月23日 男性 54才

 

陰占

  乙 庚 戊

戌 丑 申 申

亥 己 庚 庚

  癸 戊 戊

  辛 壬 壬

  2  57 45

 

陽占

    司禄星 天報星

禄存星 牽牛星 牽牛星

天堂星 牽牛星 天報星

 

戌亥天中殺

私が印象に残った森保監督の言葉に「絶対に許さない人間」という次の一節があります。

「人にはいろいろな個性があり、十人十色の人間がいた方が案外楽しめるものですが、それをサッカーに当てはめた場合、僕が絶対に許さないタイプも存在します。それは『チームを批判する人間』『チームの輪を乱す人間』です」

森保監督の中心星は牽牛星です。牽牛星は組織の力を利用して集団で目標を攻撃し、組織の目的を最優先させます。

「個の特長や優れている部分を出させてあげたいが、それだけで戦うわけではありません。個を発揮しつつ、周りと協力しながら組織力を発揮していけるのが日本の強み。」と述べ

「組織力を発揮してチームのため、勝利のために戦う」それが森保監督の最大の目的です。

 

牽牛星はどの星よりも責任感の強い星です。仕事など責任のあるポジションを与えられると、個人的な好みや感情を一切抜きにして、持てる力をフルに発揮し、周りから評価を得ます。また、牽牛星はプライドの星と言われますが、真のプライドや自尊心は、自分の人格を誇りに思う心です。自己に対して厳しさを作り出し、自分自身を律していこうとするものであります。

 

森保監督は監督として気を付けていることはと聞かれ、

「勝っても有頂天にならないこと、負けてもネガティブな表現ばかりにならないこと。それは、僕が『自分らしさ』を忘れないためでもあります」と語り、

また、「僕は逆境が嫌いではありません。自分や周囲が苦しい状況に置かれたときでも、普段の自分を出せるか。そこで踏ん張りが利く自分でいられるか。それはサッカーの指導者として、というより、ひとりの人間として自分が生きていく上でのテーマとして持っているものです」とも語っています。

森保監督は逆境や対外的な反応に対して、自らの価値観がぶれることなく、自分が自信を持つ「自分らしさ」で、勝利という目標に向かって情熱的に取り組んでいるのです。

どの様な状況であっても自分自身に自信を待って行動できることは、真の自尊心となります。では真の自尊心とはどこから来るのでしょうか。

 

星を正しく燃焼させる自然な星の流れは陰陽と相生の関係で流れます。

貫索星→調舒星→禄存星→牽牛星→龍高星→石門星→鳳閣星→司禄星→車騎星→玉堂星→貫索星と循環していきます。

 

牽牛星の真の自尊心は禄存星の無償の愛情奉仕によって支えられています。森保監督は西方に禄存星を持っています。

森保監督はチームの全選手を観ること、それが一番やらなければならないことと言っています。しっかりと選手を観て声をかけるという行為は、選手にとっては「あなたを認めています」という、監督に受け入れてもらっているという安心感となり、プレーに集中することができます。そして自分を観てくれているという安心感が信頼となり、監督に「応えたい」という思いになります。
PKを蹴った南野選手に対して言った「PK最初に蹴ってくれてありがとう」の言葉や、カタールを去る代表メンバーに対し、一人ひとり出発時に「ありがとう」という労いの言葉をかけて見送ったという、このような行動を日常的に行っている指導者に対して、選手は「応えたいとの」思いが強くなるのは当然です。選手と監督との間に信頼関係が築かれ、より深い意志の疎通ができることになります。このような監督の下では「チームを批判する人間」や「チームの輪を乱す人間」はいないでしょう。

 

選手を観るという行動、つまり「あなたを認めています、信頼しています」という気持ちと、「ありがとう」の言葉は、選手への愛、チームへの愛、見返りを求めない、与えるだけの愛、いやそれさえも意識にない、真の愛、真の引力となって、自分が求めずとも自然に人間としての魅力、監督としての魅力となり人を惹きつけます。それが真の自尊心を支えているのです。

 

禄存星の愛に支えられた牽牛星の自尊心は、さらに龍高星の知恵と改革を生み出します。

 

森保監督は牽牛星が3個あります。金質が3個以上になると龍高星的になります。

龍高星の創造、破壊、改革、放浪というイメージは何か動的なイメージですが、真の自尊心は改革の目的を達成するまでの静的な忍耐を生み出します。何事においてもこれまでの結果を分析し、失敗も成功も冷静に判断するには忍耐が必要です。忍耐強くじっくりと考えることで、また新しい発想や知恵が生まれより良い改革へと繋がります。

新しいアイディアを生み出し、スタッフ陣と戦術を改革しながら新しいチーム作りのためにどんどんと前進しているのでしょう。

 

陰占の年干支と月干支は洩天地比の関係です。命式に洩天地比のある人は自然体で周囲を受け入れる余裕があり、大らかさがあり、周囲と一体になり認められる人です。選手やスタッフの関係の良さはここからも窺えます。

 

日干支は「乙丑」です。「乙丑」の方は、人生をマイペースで歩む努力家です。内面は強力な頑固さで自分の行く道を貫いていきます。コツコツと経験を積み重ねる人で、年齢を重ねて実力が身につき、中年になってから花が開く大器晩成の人生です。選手時代よりも監督になってから、様々な経験を生かし活躍されています。

また、「乙丑」の人は男女問わず、結婚後がポイントとなります。結婚相手によって人生の運が伸びたり、伸びなかったりします。

森保監督は高校の時の同級生の方と結婚されています。森保監督がこのように活躍できるのは奥様がしっかりと精神的に支えていらっしゃるからでしょう。しかし、そうやって奥様が監督を支えられるのは、森保監督が禄存星の真の愛情を奥様に注いでいるからでしょう。

 

森保監督は禄存星から牽牛星へ、そして龍高星へと自然に星を流し、最大限にそれぞれの星を燃焼させているのです。

 

2026年まで森保監督の続投が決定しました。森保監督であればベスト16の壁を破り、新しい景色を見せてくれるでしょう。私もそれまでにサッカーのことを少しは勉強して新しい景色をともに見てみたいと思います。

創喜塾鑑定士  芝蘭