算命学10分レッスン(70日目)
命式表上の兄弟
陰占命式表の日干(日柱の干)が宇宙エネルギーを閉じ込めた空間で、人間の体を表すところから、日干と同じ質の干が命式表内にあれば、それは自分と同質の人間、つまり兄弟姉妹のエネルギーとみます。
例えば、日干乙の人が、命式表の中に乙または甲を持っている場合、現世で兄弟姉妹がいる宿命と鑑定します。
日干乙の人が女性であれば、陰陽の違いにより乙は女の姉妹、甲は男の兄弟と分類します。
当然、乙が男性であれば、この逆になりますし、その両方の干があれば、その数だけ兄弟姉妹がいるということになります。
さて、人間の運命は、宿命に環境が働いた結果だということをすでに習いました。すると、宿命中に男の兄弟1人、女の兄弟1人のエネルギーを持つ人が、現実には男2人の兄弟がいたとしたらどうでしょうか。
算命学では、自然の状況(命式表の通り)と異なった現実を持つ人の運勢は、宿命と違ったものになると考えます。
男の兄弟1人は宿命にありますから、兄弟らしい兄弟で、普通の兄弟の関係が築けます。
しかし、もう1人の兄弟は宿命に無いため、あなたにとって異質の存在であり兄弟の役割を果たしません。
違和感のある仲の悪い兄弟になるか、あなたの親のような保護者的な役割をする人であったり、あなたがまるで自分の子供のように扱う関係であったりします。
また、日柱が辛丑の人で、一人っ子の人は要注意です。
丑は早春の雪解け水をたっぷりと含んだ柔らかい土ですから、上に乗っている辛=宝石は、放っておくと泥土の中に沈んでしまい、表(社会)から隠されてしまいます。
しかし、日支丑の中(支のなかに潜在するエネルギーを28元という)には辛のエネルギーがあり、丑の上の辛を同質の辛が、泥土の中から沈まないように支える格好になっています。
この辛は兄弟ですから、もし現実の世界で兄弟がいない場合、辛を支える辛がいないということになり、辛は沈んでしまいます。
この状況を現実世界の現象に見立てると、引きこもりという現象になります。
兄弟のいない(一人っ子)の日柱辛丑の人は、引きこもりになりやすいということがわかります。
あなたの周りに引きこもりの人がいたら、まずは日柱が辛丑かどうか確かめて、もし辛丑だったら辛のエネルギーを補うようになアドバイスをしてあげてください。
兄弟のような友達を持つことが解決の近道です。
2013-05-21 創喜